むかしの服の色って
「オシャレ」
というより
「薬効」
という意味合いが強かったんです。
薬を飲むことを
「内服」と言いますよね。
「服用する」とも言います。
昔は薬効のある草木で服を染めて
それを着ることで治していました。
「外服」
当然においも強くありました。
当たり前ですが
昔はすべて天然染料ですしね。
今は「草木染め」として
淡い綺麗な自然色としてありますが昔はそうではありません。
生きるために行っていたものです。
それこそ時代劇などで
殿が病で臥せっているとき
おでこに紫色のハチマキのようなものをまいているシーンがあるのですが、
これこそが
「病鉢巻(やまいはちまき)」
とよばれるもので、
病気に対する効果を狙ったもの。
薬効のある植物を染料に使い、
頭に巻くことで
症状を和らげるとされていました。
では私の大好きなピンク色の染料は
何だったかと言えば
「紅花(べにばな、こうか)」です。
今では天然系としては高価なので入手しづらいようですが元々は紅花がつかわれていました。
平安時代に熱狂的に愛された色なのですが「禁色」の制度により一般的な使用が認められませんでした。
そんな紅花の薬効は・・・
血行を促進し、鬱血を除く漢方薬
として用いられています。
他には婦人病特有の血液障害
による生理痛や産後の腹痛などに
効果があると言われています。
血液循環は
様々な疾患に繋がるものです。
そもそも人の身体が
まともに動けるようになるには
酸素
栄養
刺激
が必要なんです。
そして血液は
酸素と
栄養を
運ぶもの。
不眠やめまいや不安
で悩まれている方の多くも
「血液循環の悪さ」をお持ちです。
ちなみに「服」には
どんな意味があるかというと
「従わせる」という意味もあるんです。
外服することで外側から、
身体をその服の色に
従わせているのかもしれませんね