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ゼロポイント

世界的な学術的最高権威の雑誌「サイエンス」にて「色」の話

 『サイエンス』誌に掲載された調査によると、人は赤い環境では集中力が高まり、青い環境では直観力に頼るようになる。[メータ、ジュー、2009年/スティールによって論議された研究、2013年]。

 女性は、ベージュや灰色の環境では、明らかに能力が低下する。一方、男性は、紫の環境では作業の効率が低下する[クワレクほか、1996年]。

 暖色が生産性を高めるというならば、その力は先天的なものだろうか、それとも後天的なのか?

 幼稚園児を対象に、部屋の色(青、灰、ピンク)が、活動うと身体的緊張に及ぼす影響が調査された[ハミッド、ニューポート、2002年]。

結果は成人を対象とした場合と同様で、ピンクの環境では、青の環境よりも活動指数(体力と前向きな気持ち)が高くなることが分かった。

 ピンクの環境では、子供たちの描く絵は総じて積極的になる。太陽は大きく、雲は少なく、多くの笑顔があふれる。これは、ピンクの色の部屋にいる子供たちは、バラ色の人生[フランス語で「ピンク」を表す言葉は「ローズ」である]を見ているという証拠だ。

 人間工学や環境心理学に関する調査も、同じ結論に達している。色ーー特に暖色は、生産性と働く喜びを高める力を持っている[コバヤシ、サトウ、1992年/ムカエ、サトウ、1992年]。

※色の力(ジャン=ガブリエル・コース著)から抜粋

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